あんことクリチのサンドに合う秋のフルーツはこれ
私、以前にN’s KITCHENのコラムで書いてしまったんです。
「余ってしまったあんこを『あんことイチゴとクリチのサンド』にするのもおすすめです。イチゴが旬でなければ、キウイなども…」と(元のコラムはこちら:お彼岸におはぎをお供えするのはなぜ?)。が、「キウイなど」と言いながら、実のところキウイ以外は試したことがありませんでした。これはいかん!秋に同レシピを作るなら、何のフルーツがおすすめなのか、ちゃんと実食してお伝えしなくては!
そこで長袖がちょうど心地よくなってきた某日、N’s KITCHEN編集部員2人で、6種のフルーツの「あんことクリチのサンド」アレンジ版を試作・実食しましたので、満を持して、真のおすすめ具材をご紹介したいと思います。
用意したフルーツは「柿・キウイ・りんご・バナナ・パイナップル・オレンジ」です。方法は「あんこ・いちご・クリチのサンド」のレシピに従い、フルーツだけ差し替えました。そして、実食し、美味しかったものを5点として、5~0点の点数を2人別々につけました。
さぁ予想してみて下さい。どのフルーツが、2人が一致しておすすめする具材だったのでしょうか…??
映えあるおすすめは…
第1位 パイナップル
イチ押しとなったのがパイナップルです。予想では中位程度かなと思っていたのですが、よい意味で裏切られました。果肉の食感も程よくあり、あんこのどっしりした甘さに負けず、パイナップルの甘みと酸味、クリチのわずかな塩味のハーモニーが感じられるサンドです。また、味が良かっただけでなく、カットフルーツを買えば入手しやすく、厄介な皮の処理も不要で時短で調理できる点も◎ですよ。
次、2位になったのは2品目ありました!
第2位 キウイ
これも合います。キウイの種のプチプチっとした食感もいいですし、香りもあんことクリチに負けず感じられて爽やかです。キウイの甘さとクリチのほんのり塩味がバランス良い組合せです。見た目の華やかさも◎です。
第2位 りんご
りんごのシャキシャキ感が良いアクセント。最初に黒こしょうをかけ忘れて食べた時は、あんこの存在感が勝ってしまっていたのですが、黒こしょうをかけた途端アラびっくり!りんごが引き立つようになり、調和の取れた大人のサンドに変貌しました。そういえば、りんごと黒こしょうって、サラダなどでも美味しくいただける組合せですよね。
第4位 オレンジ
オレンジの果汁の爽やかさとクリチのこってりさがマッチ。果汁のおかげでのどの通りがよくどんどん食べ進んでしまうサンドです。果汁が出る恐れがあるので、お弁当として持ち歩く場合は注意が必要ですが、オレンジ色があざやかで、見た目も華やかなので、ホームパーティーなどのシーンにもぴったりです。
第5位 バナナ
味はいいですよ!バナナとあんこの甘さの後で、クリチのわずかな塩味が感じられます。良くも悪くも予想通りの、安定の味とも言えます。子どもウケも良さそうです。惜しいのは、パイナップルやキウイと違って、食感の楽しさを感じにくい(全体にモチャモチャしている)ことと、しばらくすると色が悪くなってしまったことです。バナナを使うなら、生クリームのようなバナナよりももっと柔らかい素材と組み合わせる方が合いますね。
そして、6品目中6位。ラストになってしまったのが…
第6位 柿
予想は1位だったのですが、まさかの6位となったのが柿です。敗因は「柿よりあんこが強すぎてしまう」です。確かに、柿とクリームチーズは甘さと香りとまろやかさがよく合う組合せですよね。ここに黒こしょうをプラスしても◎です。これで調和が取れているところに、ガツンと甘いあんこを加えてしまうとバランスが乱れるのかもしれません。色味はきれいですし、あんこをグッと減らすなど分量をアレンジするとまた違う結果になるように思いました。
いかがでしたでしょうか。全体に言えるのは、あんことクリチに合わせるなら「甘酸っぱいフルーツ」がいい!ということですね。もし、買ってきたフルーツの酸味が少ないようでしたら、あんこの分量を少なめに盛るとバランスを取りやすいかもしれません。写真映えの点からすると、あんこがたっぷりと見えていた方が美味しそうに見えますが…。フルーツを増し増しにする手もありますが、こちらは、見た目は華やかだけど、かなり口を開けないと食べにくくなるという面もあります。
というわけで、「あんこ・いちご・クリチのサンド」のアレンジにおすすめの秋フルーツ(秋に入手可能なフルーツ)のご紹介でした。皆さまもぜひ甘酸っぱいフルーツでお試し下さいませ。
しお