あの食品にも?隠れ塩分を要チェック
みなさんは1日に塩分を何gくらい摂っていますか?また、塩分と言われて思い浮かべるのはどのような調味料や食品でしょうか?食塩以外のものだと、醤油や味噌などがパッと思いつくかもしれません。
醤油は100gあたり15g前後(大さじ1あたり2.7g)、味噌は100gあたり10g前後(大さじ1あたり1.8g)の塩分量と比較的多いです。ソースは種類によりますが味噌の半分くらいの量の塩分が含まれています。ケチャップ、チューブのわさびやにんにく、しょうがにも塩分が含まれています。また、コンソメキューブ1個あたりの塩分量は約2.2gです。加工食品にもベーコンは1枚あたり約0.5g、チーズや塩鮭などの塩分により保存性を高くしたものにも多くの塩分が含まれていますし、ポテトチップスにも100gあたり約1gの塩分(食塩相当量)が含まれています。これらが積み重なり、意外と塩分を摂っているのではないでしょうか。
塩分は健康を維持するために必要なものではありますが、摂りすぎると高血圧や心臓病、腎臓の病気などの原因になります。これらの疾患は大人だけではなく、子どもにも起こります。また、子どもの頃から塩分を控えめにする習慣をつけておくと成人してからの病気を避けることができます。
では、1日にどのくらいの塩分を摂るのが理想なのでしょうか。
厚生労働省から発表されている日本人の食事摂取基準(2020年版)に記載されている年齢別のナトリウム(食塩相当量)です。(目標量を男/女ごとに記載しています。)
6~7歳(4.5g/4.5g)
8~9歳(5.0g/5.0g)
10~11歳(6.0g/6.0g)
12~14歳(7.0g/6.5g)
15~17歳(7.5g/6.5g)※成人と同じ量
例えば、1日6gの10~11歳は3食で均等に割ると1食2gです。朝食はそれほど塩分を摂らないと仮定すると、3g程度がお弁当や給食の許容値になります。学校給食もこの辺りを目安に栄養計算がされています。3食以外のおやつに塩分が含まれているものを食べていると、さらに難しくなりますね。
塩分が多く含まれているおせんべいやポテトチップスを食べる頻度を減らす、塩を減らす代わりににんにくやごま、酢などで味にアクセントをつけるなど、工夫をすると良いでしょう。
ここでご紹介した以外の食品に含まれている塩分の確認方法です。日本国内で販売されている加工食品には栄養成分表示が義務付けられていてエネルギー、タンパク質、脂質、炭水化物と一緒に塩分量も表記されています。
いつも使っている調味料やよく食べる加工食品に、どのくらいの塩分が含まれているのか、チェックしてみてください。まずは身近な食品や調味料の塩分量を知るだけで1日全体の塩分量が考えやすくなりますよ。また、お菓子の塩分量をお子さんにも伝えることで、自分でも気を付けることができるようになります。
はこ