「おうち野菜」シリーズ、育ててみました⑧ なす編

みなさん、こんにちは。2024年5月から株式会社サカタのタネのご協力のもと、N’s KITCHEN編集部メンバーで家庭菜園を行い「育ててみました」コラムをお届けました。楽しんでいただけたでしょうか。5月から育てたふり返りを担当メンバーごとでまとめましたのでぜひご家庭で育てる時の参考にしてください。今回は、はこが担当したなす「くろぷり」についてお伝えします。この名前がとってもかわいいと思い、担当に立候補しました。鉢のサイズは他の野菜と同じ10号サイズ(W325×H280mm)です。
サカタのタネ「おうち野菜」
家庭菜園で育てやすい野菜を集めたシリーズです。「おうち野菜を通して野菜を作る喜び、成功体験を」という想いのもと、育てやすい・味が良い・サポート充実、と初心者でも取り組みやすいものになっています。
参考文献:サカタのタネ「おうち野菜」ホームページ(https://www.sakataseed.co.jp/special/ouchiyasai/)
※「おうち野菜®」「とってもアイコ®」「くろぷり®」「満天®」「ぱぷりーな®」は 株式会社サカタのタネの登録商標です。
5月 栽培スタート
植え付け・支柱の設置

なすの苗は他の野菜と比べて葉が大きかったです。また、茎がなすのような濃い紫色をしていました。トマトやパプリカが次々と花をつけるなか、新しい葉は出るもののなかなか花の気配がなく少し心配になりました。
観察を始めて20日目の5月30日、初めてつぼみを発見した時は本当にうれしかったです。この時、地面に近い位置の葉がかなり大きく密集して生えていました。実は、下の葉っぱは取っておいた方が良かったようです。
また、なすは水をたっぷりやるとみずみずしい実になるそうなので、多めにやりました。水やりの時間帯は他の野菜と同じく朝がおすすめです。反省点は芽かきの時期が遅れたこと。5月の終わり頃に行って枝を3本仕立てにしておくべきでした。
ポイント
・水をたっぷりやる
・苗がある程度成長したら、地面に近い大きい葉は取っておく
・早い段階で芽かきをし、3本仕立てにする

6月 収穫スタート
芽かき・肥料・防鳥対策
【収穫数】くろぷり 1本
※収穫数は3苗から収穫した実の合計です。

観察26日目の6月5日、枝が伸びてきたので支柱を立て、ビニールタイで枝を固定しました。そして、30日目の6月9日、やっと花が咲きました。淡い紫色の花びらに黄色のおしべ。その色合いと形の美しさにうっとりしました。花はこの後も続けて2つ咲きました。
その1週間後に小さな実がつき、さらに10日後、観察し始めて47日目(6月26日)に1本収穫できました。つやがあってみずみずしい、長さ13.5㎝の実でした。花が咲いてから収穫まで17日。花が咲くまでも、実が大きくなるのもゆっくりだなあと感じました。
6月11日にはサカタのタネさんのアドバイスのもと、余分な枝をカットしました。なすは3本仕立てで育てるのが良いそうです。実がつきはじめてから肥料をやり、以降2週間ごとに追肥をしました。
ポイント
・枝が伸びてきたら支柱を立てて固定する
・実がついたら肥料をやり、以降2週間ごとに追肥をする

7月・8月 収穫シーズン
芽かき・肥料・土追加
【収穫数】くろぷり 12本
この時期はたくさん実がつき、12本を収穫できました。今年の夏は特に暑い日が続いたので、土も乾きやすくなり、水をたっぷりあげることを意識しました。だからこその収穫数だったのかもしれません。ただ、6月に取れた1本目と比べて少し小ぶりでした。収穫せずに大きくなるのを待ちましたが、一定の大きさまで成長するとそれ以上は大きくなりませんでした。
この時期でも新しい芽や枝が出てくるので、都度取り除き、苗をすっきりさせることを心がけました。また、土が減って根っこが見えてきたので、土を足しました。なすの良いところはカラスなどの鳥にねらわれないこと。ありがたいことに鳥たちはなすがお好きじゃないようです。地味な色合いも功を奏しているのでしょう。
ポイント
・収穫期も芽かきを行う
・根が見えてきたら土を足す

9月 収穫終了
【収穫数合計】くろぷり 13本

担当メンバーの感想
9月に入っても花が咲き、実がいくつかつきましたが、なぜか実が大きくならず、収穫できたのは1本のみでした。合計収穫数13本。他の野菜と比べて少ない結果となりました。ふり返ってみると、やはり初期段階から芽かきをしっかりして余分な葉っぱを取り、花や実にもっと栄養を与えるべきだったと思います。この反省点を生かし、来年はもっとたくさん収穫できるようにしたいと思います。
N’s KITCHENではなすを使ったレシピをたくさんご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
なすを使ったお弁当おかず
N’s KITCHEN編集部は、農林水産省「野菜を食べようプロジェクト」の野菜サポーターとして活動しています。野菜を、小学校高学年以上は1日あたり350g以上、小学校低中学年は300g以上食べてもらうことを目指し、情報発信、レシピ提案を行っています。

参考文献:農林水産省「野菜を食べようプロジェクト」ホームページ(https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html)