お弁当の悩みによりそうお弁当カップと抗菌シート

お弁当の悩みによりそうお弁当カップと抗菌シート

夏のお弁当の傷みの主な原因は、水分と気温の高さです。水分が多く、かつ気温が高い状態では、菌が増えやすい環境になってしまいます。

こうした環境を生まないために役立つ製品を多く世に送り出しているのが、東洋アルミエコープロダクツ株式会社。日本の家庭用アルミホイルのトップブランド「サンホイル」を製造・販売している会社です。今回は、マーケティングユニットの德永大輔さん、和田美香さんに、お弁当に関する製品開発についてお話を伺いました。

お話を伺った德永さん
お話を伺った和田さん

編集部 いつ頃から「暮らし」や「食」にまつわる課題解決に取り組まれているのですか?

德永さん
東洋アルミエコープロダクツでは、アルミ箔の加工技術を核にしながら、長年「食」にまつわる課題解決に取り組んできました。1968年よりアルミ製のおかずカップの製造を開始しました。当時はいわゆる「お父さん弁当」といった男性向けのお弁当が主流でしたが、女性の社会進出とともに、女性向けのお弁当も増えてきました。

お弁当は毎日のことですし、調理してから食べるまでに時間があくことや持ち運ぶことなどから、「汁漏れ」「衛生面」「見た目のいろどり」といった悩みが集まりやすい分野です。お弁当づくりをされている方々に定期的にヒアリングを行い、その声に応える形でアルミ箔や紙の加工技術を応用した製品開発を進めてきました。また、カラーやデザインのバリエーションも増やしています。

和田さん
弊社にはアルミの加工技術があり、それを紙の加工にも応用してきました。紙容器・おべんとうカップも製造販売しています。

編集部 「汁も油も吸いとるカップ」の開発秘話や工夫された点を教えてください。

德永さん
お弁当に関するヒアリングの中で、「汁漏れでかばんが汚れる」「お弁当袋に染み出してお手入れが大変」といった声や、お弁当の傷みに関する悩みが多く聞かれました。その他にも、朝、ペーパータオルを広げてその上でおかずの水けを吸い取ってからお弁当に詰めているというご家庭が多くあり、そのひと手間をなくせないかと検討を進めました。

家庭で揚げ物をした際に油を吸いとる用途でつくっていたシートをベースに、フィルムと吸収層を組み合わせた三層構造を採用しています。油だけでなく水分も吸収し、カップの外に漏れにくい設計へと進化させています。おかずを吸いとるカップに入れることで、ベチャっとせずにおいしさを保ってくれます。カラーバリエーションを加え、その日に足りない色合いを補いながら、お弁当の見た目を華やかにしてくれます。通常のアルミ製おかずカップより価格は高めですが、リピート購入される方が多く、ニーズを感じています。

汁も油も吸いとるカップ

編集部 「抗菌ひろがるシート」の開発秘話や工夫された点を教えてください

和田さん
抗菌ひろがるシートも、お弁当の傷みを防ぎたいという思いから開発しました。すでに、接触面に抗菌効果を発揮する抗菌シートはありましたが、シートが触れている部分のみに抗菌効果を発揮する「接触型」では効果が実感しにくい という声があったことも製品開発理由のひとつです。そこで当社では、抗菌成分が揮発・拡散し、容器全体に効果が行き渡る「拡散型」の仕組みを採用しました。

お弁当の中にはシートが直接触れないスペースも生まれるため、揮発して空間に広がり、お弁当全体を包み込むように抗菌効果を発揮する商品が必要だと考えました。接触面だけでなく、抗菌成分が容器内に広がる拡散型のシートによって、やさしくバリアを張るような安心感を届けたいという発想から販売したシートです。わさび由来成分など食品由来の素材を使いながら、においが残りにくい点にも配慮しています。

抗菌ひろがるシート ベジパンズ

編集部 「おにぎりホイル」についても教えてください。アルミホイルで包んだおにぎりはおいしいと感じるのですが、その理由は何でしょうか?

和田さん
弊社では、おにぎり・おむすびをアルミホイルで包むことをおすすめしています。その理由は、ホイルおにぎりがおいしいからです。過去に行った官能調査(人間の五感を用いて製品の品質や良し悪しを評価する手法)でも、ラップと比べて総合的にアルミホイルの方が良いという結果となり、特に「適度な硬さ」「のどごし」に差がみられました。

おにぎりとホイルの間に適度にすきまが出来ることで余分な水分を逃がしてくれるため、時間が経ってもベチャっとしないこと、ホイルの保形性によっておにぎりの食感を守ってくれることなどが理由として挙げられます。

編集部 「おにぎりホイル」にも、傷みを防ぐ工夫はありますか?

和田さん
おにぎり専用に開発したおにぎりホイルは、内側の吸湿紙が余分な水分を適度に吸収し、抗菌成分が配合されたくっつきにくいコートがされています。そのため、おにぎりがベチャっとしにくく、安心して風味よく楽しんでいただけると思います。

おにぎりホイル Colorful 柄

編集部お弁当をつくる方に寄り添った商品開発を続けてきた東洋アルミエコープロダクツのみなさん。最近増えてきた深さのあるお弁当箱に対応するため、「抗菌深いぃ®おべんとうカップ」も開発されました。今後の商品展開にも期待が高まります。

抗菌深いぃ®おべんとうカップ

はこ はこ


参考文献:東洋アルミエコープロダクツ株式会社ホームページ 商品情報「お弁当・行楽用品」(https://www.toyoalumi-ekco.jp/products-cat/daily_lunch/)

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