家族の時間を大切に。夏休みのお弁当づくりと食の工夫

家族の時間を大切に。夏休みのお弁当づくりと食の工夫

はじめに

今回、第4回N’s KITCHENお弁当コンテスト受賞者であるm0601bentoさん(以下、mさん)にインタビューを実施しました。高校生と大学生のお子さんを持つ母親でもあるmさん。日々のお弁当づくりや食事の工夫について、貴重なお話を伺うことができました。

防災食から生まれた「ポリ袋」活用術

mさんがお弁当づくりに欠かせないアイテムとして挙げたのが「ポリ袋調理」です。実は、このポリ袋調理との出会いは防災食の取り組みでした。地域の自治会で防災食のレシピを考案する機会があり、その経験から日々の料理にも活用できることに気づいたといいます。

「防災食は、お皿が洗えない状況や限られた資源で調理する必要があります。ひとつの鍋で複数の料理を同時に湯煎できるポリ袋調理は、そのまま日常の調理にも応用できるんです」とmさん。下味をつける際にもボウルを使わずポリ袋を利用することは、衛生面への配慮に加え、洗い物も減らせるという一石二鳥の工夫です。

朝を楽にする「夜までに頑張る」スタイル

フルタイムで働くmさんのお弁当づくりの基本は「朝はできるだけ簡単に」。そのため、前日の夜にほぼ全ての準備を終わらせます。野菜をポリ袋に入れて電子レンジ加熱の準備をしておく、メインのおかずは完全に調理しておくなど、朝は温めて詰めるだけの状態にしています。

「健康のためにも朝ごはんは絶対食べてほしいと思っているので、お弁当づくりに時間をかけないようにしています。」というmさんの言葉には、家族の健康を第一に考える母親の思いが込められています。

時短の味方「タイマー機能」と「オーブン活用」

mさんが「絶対に手放せない」と語るのが、コンロのタイマー機能やオーブンです。調理中に他の家事を並行できることが最大のメリット。圧力鍋も活用し、夜の間にお弁当の準備、洗濯、掃除をこなしています。

特にオーブンは、同じ食材(例えばチキン)を4種類の味付けで同時に焼き上げることができる優れもの。アルミホイルで仕切りをつくれば味も混ざらず、一気に4回分のメインおかずが完成し、冷凍保存も可能です。

給食がない夏休みこそ、栄養バランスを意識

mさんが夏休みに特に気をつけているのがカルシウムの摂取です。普段は給食で牛乳を飲んでいる子どもたちですが、長期休暇中は家で牛乳を飲む頻度が減ってしまいがち。そこで、料理に乳製品を積極的に取り入れたり、魚料理を増やしたりするなどの工夫をしています。

最近注目しているのがスキムミルクの活用。パウンドケーキなどのスイーツに加えるだけで、手軽にカルシウムを補給できます。「スキムミルク独特の味にはならず、おいしくつくれます」とのこと。

子どもが教えてくれた「食べる幸せ」

高校生と大学生になったお子さんたちと、今は一緒に食事をする機会が減ってしまったというmさん。「子どもが小さい時は、食事の支度ばかりで大変だと思っていましたが、今思えばあれは幸せな時間だったんです」とふり返ります。

だから、週末の金曜日と土曜日の夜は、家族でゆっくり食事を楽しむ時間を大切にしているそうです。「一緒にごはんを食べることで、学校での出来事など、普段だったら聞けないような話も子どもたちからしてくれます」。

夏休みだからこそ、家族との食卓を

mさんからのメッセージは、「今、お子さんが小さい方には、一緒に食べることの幸せを今のうちにしっかり味わっておいてほしい」というもの。忙しい毎日の中でも、特に夏休みのような長期休暇は、家族で食卓を囲む貴重な時間です。

料理は体をつくるだけでなく、家族のコミュニケーションを生み出す大切なツール。時短テクニックや栄養バランスも大切ですが、一緒に食べる時間そのものが、何よりの「ごちそう」なのかもしれません。

おわりに

mさんのお話から学んだのは、効率的な調理法だけでなく、「食」を通じて家族の時間を大切にすることの意味でした。夏休みは、親子で一緒に食事を楽しむ絶好のチャンス。今年の夏は、少しだけ時間に余裕を持って、家族との食卓を囲んでみてはいかがでしょうか。

うた うた

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