ローリングストックの方法、うかがいました vol.1

ローリングストックの方法、うかがいました vol.1

災害時に備えて備蓄しておく食品や日用品を、消費期限が来る前に食べてその分を買い足す、ローリングストックについて、以前N’s KITCHENのコラムでご紹介しました。(編集部コラム:ご存じですか ローリングストック)

今回は、ローリングストックの具体的な方法について、東京都総務局総合防災部防災管理課の方にお話を伺いましたので、2回に分けてお伝えします。東京都総務局総合防災部防災管理課では災害に向けた備蓄について、わかりやすく紹介するウェブサイト「東京備蓄ナビ」を運営されています。
2023年1月取材・文編集部N’s KITCHEN編集部

家庭で備蓄しておいたほうが良いものとその量

編集部災害にそなえた各家庭での備蓄は何日分が必要なのか教えてください。例えば、4人家族(40代の夫婦と小学生の男女2人)でマンション住まいだと、どのくらいの量になりますか。

東京都では首都直下地震等の大きな災害が起きたとき、戸建てにお住まいなら3日分、マンションにお住まいなら7日分の備蓄を推奨しております。東京都内のマンションに住んでいる4人家族で、ペットがいない、という想定で、7日分の備蓄は以下のようになります。

食品等:水76L、レトルトご飯76食、レトルト食品26個、缶詰(さばの味噌煮、野菜など)26缶、栄養補助食品26箱、野菜ジュース26本、チーズ・プロテインバー等8パック、健康飲料粉末26袋、調味料セット適宜、乾麺即席麺7パック、無洗米10、飲み物26本、お菓子7パック、果物の缶詰7缶、フリーズドライ食品適量、乾物適量
衛生用品:除菌ウェットティッシュ280枚、アルコールスプレー3本、マスク28枚、口内洗浄液2520ml、救急箱1箱、常備薬1箱、使い捨てコンタクトレンズ1人1か月分、簡易トイレ140回分、歯みがき用ウェットティッシュ280枚程度、ウェットボディタオル28枚
生活用品:カセットコンロ2台、カセットボンベガスコンロ1台につき1日4/3本、ラップ1本、ポリ袋1箱、ビニール手袋1箱、アルミホイル1本、トイレットペーパー9ロール、ティッシュペーパー10箱、懐中電灯2灯、乾電池単1~単4までのセット、点火棒1本、使い捨てカイロ56個、携帯電話充電器携帯台数に合わせて用意、布製ガムテープ2巻、軍手28組、新聞紙適宜、手回し充電式などのラジオ1台、マルチツール1個、給水袋4袋、ポータブルストーブ1台、LEDランタン最低3台、ヘッドライト4個、クーラーボックス1個、リュックサック1個
女性用品:生理用品30個セット、基礎化粧品1個

編集部かなりの量ですね。保管しておく場所を確保しておくのも大変そうです。

多く感じられるかもしれませんが、一つひとつ見ていくと、アルミホイル1本、マスク28枚など、普段から家にあるな、と思えるものもあります。また、すべて防災用備品として保管しようとすると保管場所も大変ですが、ここに、ローリングストックという考え方を導入することで、収納問題も解決します。 例えば、衛生用品は、いつも使っているものを予備としてもう一つ買っておく、予備を使うタイミングでストックを買う、というやり方で、常に予備を切らさないようにします。収納場所も、日常品と同じ場所、もしくは近い場所にすれば、収納の負担も減らすことができるのではないでしょうか。

東京都で勧めている日常備蓄のイメージ

編集部いつも使っているもの+予備のイメージであれば、まとまった収納スペースを準備しなくても備蓄ができそうです。必要品リストを基に、自宅の収納スペースを見直してみると良さそうですね。家族構成や住まいの形態により必要な量は変わってきますので「東京備蓄ナビ」でチェックしてみてください。vol.2では、食品のローリングストックについてお伝えします。

カテゴリ
  • N's KITCHENをtwitterで送る
  • N's KITCHENをLINEで送る
  • N's KITCHENをfacebookで送る

ローリングストックの方法、うかがいました vol.2

こちらもおすすめ