ローリングストックの方法、うかがいました vol.1
災害時に備えて備蓄しておく食品や日用品を、消費期限が来る前に食べてその分を買い足す、ローリングストックについて、以前N’s KITCHENのコラムでご紹介しました。(編集部コラム:ご存じですか ローリングストック)
今回は、ローリングストックの具体的な方法について、東京都総務局総合防災部防災管理課の方にお話を伺いましたので、2回に分けてお伝えします。東京都総務局総合防災部防災管理課では災害に向けた備蓄について、わかりやすく紹介するウェブサイト「東京備蓄ナビ」を運営されています。
2023年1月取材・文N’s KITCHEN編集部
家庭で備蓄しておいたほうが良いものとその量
災害にそなえた各家庭での備蓄は何日分が必要なのか教えてください。例えば、4人家族(40代の夫婦と小学生の男女2人)でマンション住まいだと、どのくらいの量になりますか。
東京都では首都直下地震等の大きな災害が起きたとき、戸建てにお住まいなら3日分、マンションにお住まいなら7日分の備蓄を推奨しております。東京都内のマンションに住んでいる4人家族で、ペットがいない、という想定で、7日分の備蓄は以下のようになります。
かなりの量ですね。保管しておく場所を確保しておくのも大変そうです。
多く感じられるかもしれませんが、一つひとつ見ていくと、アルミホイル1本、マスク28枚など、普段から家にあるな、と思えるものもあります。また、すべて防災用備品として保管しようとすると保管場所も大変ですが、ここに、ローリングストックという考え方を導入することで、収納問題も解決します。 例えば、衛生用品は、いつも使っているものを予備としてもう一つ買っておく、予備を使うタイミングでストックを買う、というやり方で、常に予備を切らさないようにします。収納場所も、日常品と同じ場所、もしくは近い場所にすれば、収納の負担も減らすことができるのではないでしょうか。
いつも使っているもの+予備のイメージであれば、まとまった収納スペースを準備しなくても備蓄ができそうです。必要品リストを基に、自宅の収納スペースを見直してみると良さそうですね。家族構成や住まいの形態により必要な量は変わってきますので「東京備蓄ナビ」でチェックしてみてください。vol.2では、食品のローリングストックについてお伝えします。