夏休み自由研究②「溶けない(?)アイス」の作り方

夏休み自由研究②「溶けない(?)アイス」の作り方

最近話題の、食べ物で科学実験。みなさんはやったことはありますか?今日は科学実験にもなる「溶けない(?)アイス」の作り方をご紹介します。作り方の前に、どうして「溶けない(?)アイス」を作れるのか、その秘密を一緒に学習していきましょう。

ゼリーを作る時の材料でよく用いられるゼラチン・寒天・アガーは知っていますか?まずはこの3つの特徴をそれぞれご紹介します。

ゼラチン

動物の骨や皮に含まれるコラーゲンというたんぱく質から作られたものです。50~60℃で溶けますが、常温では固まらないので固めるには20℃以下にする必要があります。また、一度固まっても常温で溶けることがあります。

寒天

海藻を原料に作られていて食物繊維を多く含んでいて、ゼラチンよりも凝固力は強いです。90℃以上で溶けるため溶かす時は沸騰させる必要があります。常温40~50℃で固まり、一度固まると溶けにくいです。

アガー

海藻に含まれる食物繊維とマメ科の種子から抽出された多糖類の糖質でできていて、90℃以上で溶け、30~40℃で固まります。常温でも溶けにくいです。

他にも食感や透明感の違いなどがあり料理で使うときにはそれぞれの特徴を生かして使い分けをします。では「溶けない(?)アイス」で使うのは、ゼラチン、寒天、アガーのうちどれでしょう?

1. ゼラチン
2. 寒天
3. アガー

答えは、2「寒天」です。理由は、一番溶けにくい性質を持つのが寒天だからです。それでは、ここからは「溶けない(?)アイス」のレシピをご紹介します。

材料(アイスキャンディー3本分・3色の場合)

・カルピス水 270g(90g×3回分)
・粉寒天 3g(1g×3回分)
・かき氷シロップ 適量(いちご、ブルーハワイ、レモンなど好きな味や色を。混ぜると何種類か色が作れます。)
・アイスキャンディー型 1つ(100円ショップで購入可能。今回は3本分を作れる容器を使用しています。)

作り方

1. かき氷シロップで色付け用のシロップ水を用意する。
2. 小鍋にカルピス水と粉寒天を入れてかき混ぜながら煮溶かす。
3. 沸騰したら1~2分沸騰の状態で煮る。※吹きこぼれないように注意してください。
4. 鍋に好きな色のシロップを入れて混ぜる。
5. アイスキャンディー型に1/3程度まで注ぎ入れ、スティックをさして冷凍庫へ入れる。
6. 2~4の行程を繰り返し、5で固めたアイスキャンディー型に注ぐ。2色にしたい時は2回、3色にしたい時は3回繰り返す。
7. 冷凍庫で4時間固めたら完成。

おすすめ自由研究

・作ったアイスを室温に置いた時の変化を観察してみよう。
(30分後、1時間後…など時間が経つとどうなる?ひと口食べてみて味の違いをメモするのもおすすめです。)
・寒天バージョンとゼラチンバージョンを作って比べてみよう。
・寒天、ゼラチン、アガーの特徴について調べ、それぞれどのような料理に向いているのかまとめてみよう。

最後に、味の感想です。うちの小学生の子は「とってもおいしい!」と大喜びでした。色が可愛くて食べるのがもったいないから最後の1つは取っておいて特別な日に食べると大切にしています。大人が食べてみると…アイスだと思って食べるとなんとも言えない感じでした(苦笑)。

夏休み自由研究にも使える「溶けない(?)アイス」の作り方。ぜひ、みなさんもやってみてくださいね。

ゆめ ゆめ

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