いつものトウモロコシでポップコーンは作れるの?

最近のポップコーン、色々なフレーバーがあって楽しめますね。それでも私は「しお」の名の通り、最後は塩味を食べたくなってしまいます。そんなポップコーン、スーパーの野菜売り場で買ってきたいつものとうもろこし(スイートコーン)を乾燥させて火にかけたら作れるのでしょうか?
1. 弱火でじっくり加熱すれば作れる!
2. 強火で一気に加熱すれば作れる!
3. 作れない!
正解は3「作れない」でした~。
日本のスーパーの野菜売り場で売られているとうもろこしは、1粒1粒の中にあるやわらかいデンプン質が大きいスイートコーン(甘味種)という種類で、甘さやみずみずしさを楽しむことができます。最近は、皮がやわらかくて果物のように生で食べることができる品種もありますね。

これに対してポップコーンになるのは、爆裂種(ばくれつしゅ)という種類のとうもろこしです。スイートコーンと異なり、やわらかいデンプン質のまわりをかたいデンプン質やかたい皮がおおっています。この爆裂種を加熱すると、やわらかいデンプン質に含まれていた水分が水蒸気となってグングンふくらみますが、かたいデンプン質と頑丈な皮があってなかなか外に出られません。それでも水蒸気がふくらみ続けると、ついに破れて爆発!弾けてポップコーンになるのです。
水は水蒸気になると、元の水の1600~1700倍もの体積になります。元がかたいうえに乾燥によってさらにかたくなったデンプン質や皮でも、水(水蒸気)の力に負けて破裂するということですね。

一方、スイートコーンだと、皮がやわらかくてかたいデンプン質も少ないので、弱火で加熱しようが強火で加熱しようが、実に圧力がたくさんかかる前に水蒸気が抜けて破裂しないので、ポップコーンにはならないのです。スイートコーンと爆裂種、とうもろこしとひと口に言っても、性質に違いがあって楽しみ方もそれぞれ異なるのですね。
N’s KITCHENでは、とうもろこし(スイートコーン)の芯までいかした「もろこしベーコンごはん」 のレシピをご紹介しています。皮のやわらかさ、実の甘さを感じるレシピをお試ししてみませんか。
もろこしベーコンごはん

しお