れんこんに穴がある理由とは?

童謡「おべんとうばこのうた」で「あなのあいた れんこんさん」とあり、小さな子どももよく知っているれんこんの穴。穴があることで、先の見通しがよくなりますように、という願いをこめて、おせち料理に入れることもありますね。
では、そもそもこのれんこんの穴は、何のためにあいているのでしょう?次の1~3の中から選んでくださいね。
1. 栄養の通り道
2. 空気の通り道
3. 水の通り道
正解は2「空気の通り道のため」でした~。
れんこんは漢字で「蓮根」と書くのですが、私たちがれんこんとして普段食べているのは、根っこではなく、地下にのびた茎なのです。

れんこんは、田んぼや池などの底の泥の中で育ちますが、泥の中では生きていくのに必要な酸素が得にくいので、水上に生やした葉から空気を取り込んでいます(花も水上で咲きます)。この空気の通り道のために、れんこんにはパイプのような穴があいているのです。

まるで、水遁の術をずっと続けながら成長する忍者みたいな感じですね!

なお、れんこんの穴が黒ずんでしまうことがあります。これはれんこんに含まれる「タンニン」という成分に由来します。タンニンは空気にふれると化学反応を起こして黒っぽく変色するのです。れんこんの穴が黒っぽいからといって、必ずしも傷んで食べられないというわけではありません。ただし、鮮度は落ちていると考えられますので、異臭やカビが出る前に消費してくださいね。買う時は、穴が黒ずんでいないものを選ぶほうがいいですよ。
また、このタンニンには抗酸化作用があるので、身体の老化を防ぐ働きもあります。旬は秋から冬ですが、一年を通してスーパーで買うことのできるれんこん、穴の話題に触れながら美味しくいただくのはいかがですか?
N’s KITCHENでは、れんこんのおすすめお弁当おかずとして、電子レンジで簡単に作れる「れんこんと豚肉の甘辛レンチン蒸し」や、子どもウケ抜群の「れんこんのカリカリチーズ焼き」をご紹介しています。
れんこんと豚肉の甘辛レンチン蒸し

れんこんのカリカリチーズ焼き

しお