炊飯器は温度コントロールで時短を叶える調理家電
炊飯器が時短料理にも使えるという考え、みなさまはお持ちでしょうか?
N’s KITCHENの第4回お弁当コンテストでは、炊飯器を使った時短アイディアが多く寄せられました。それらのアイディアから、編集部の私たちも炊飯器は目を離しても安全に調理を進めてくれる、おまかせ系時短調理家電だと改めて実感しました。
そんな炊飯器についてもっと知りたいと思い、タイガー魔法瓶株式会社(以下タイガー)炊飯器商品企画担当 辻本篤史さん、開発チーム 前田真矢子さんにお話を伺いました。
タイガーの炊飯器はセンサーを駆使した徹底的な温度管理と、多彩な炊飯メニュー、そして、その温度管理機能を活かした調理機能が充実しています。
炊飯器ってどんな風に働いているの?
家庭の炊飯器で炊き上がるまでの時間が日によって違う、と感じたことはありませんか?それは、炊飯器が状況に応じて炊飯の調整をするからだそうです。そこで、まずは炊飯器の働きについて伺いました。
「炊飯器の炊飯機能とは、端的に言うと米と水を入れて、水がなくなるまで炊き上げるしくみとのことです。(前田さん)」
工程と温度で説明すると、吸水(40~60℃)⇒ 昇温・炊上げ(100~130℃)⇒ むらし(90~100℃)⇒ 保温(70~80℃)と、状況によって炊飯器内部の温度が変化します。炊飯器は、内部・底面・外部など複数のセンサーによって、状況を判断しながら温度や加熱時間を変化させるそうです。便利な機能ですが、炊飯機能でおかずのみを調理することは避けた方がいいそうです。
「炊飯機能だと吸水の時間分かかるうえ、庫内の温度管理が炊飯に特化したものになっていて誤作動をおこしやすいので、炊飯器でおかずを調理する時は、必ず調理機能を使ってください。(前田さん)」
ごはんと一緒におかずは調理できる?
米の上にお肉を1枚のせて炊飯するなど、お米をほかのものと一緒に調理するレシピがレシピ投稿サイトなどで紹介されているのを見かけます。これは炊飯器の使い方としてOKなのでしょうか。
「炊きこみごはんモードを使えば大丈夫です。ただし、一合あたり具材は70g程度を推奨しています。ただし、おすすめできない食材もあります。(前田さん)」
「一合あたりの具材を70gに」、これが守られていれば、ある程度大きいまま具材といっしょに調理できます。(ただし、のせる時はあまり高さが出ないようにしてください。)その際、具材は米に混ぜず上にのせると、むらなくおいしく炊き上がります。また、白米と炊きこみご飯で炊ける量が異なることもあるので(5.5合炊きの炊飯器だが、炊きこみご飯は3合までしか炊けないなど)、その際は説明書などの記載に従ってください。
炊飯器の特性を活かした「調理機能」
炊飯器の調理機能を使うと、おかず単品の調理も可能です。タイガー炊飯器の調理機能には、短時間強火で加熱して時短調理をかなえる機能(クイック調理)や、長時間96℃に保ってお肉をやわらかく、かつ安全に調理する機能(スロー調理)など、多彩なメニューがあります。
「炊飯器は調理温度のコントロールが非常にうまくて密閉性も高いので安全性も担保されています。その特性を活かす形で、調理機能が生まれました。ほったらかし調理ができるので、調理中に目を離すことができてとても便利ですよ。(辻本さん)」
「炊飯器におかず調理を任せて子どもをお迎えに行くなど外出することも可能です。調理後は保温されるので、食べる時に再加熱の必要がないのも魅力の一つです。(前田さん)」
調理機能を使ってつくるおすすめ料理は、辻本さん、前田さんも「煮こむもの」だそうです。例えば、鶏肉としめじのトマトソース煮は、材料を入れて15分で出来上がります。
例えば、「IHジャー炊飯器〈炊きたて〉JPW-L100/L180」は、煮こみなどの調理機能の他、パンやケーキも焼くことができます。

また、圧力IHモデル「圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>JPV-X100/X180」は、さらに調理機能が充実しているそうです。

炊飯器調理でしてはいけないこと
辻本さんに、炊飯器でしてはいけないことを教えていただきました。炊飯機能、調理機能のどちらでもやめてほしいそうです。
ポリ袋の使用
最近低温調理などでポリ袋を使っているのを見かけますが、炊飯器では使わないでください。上ぶたの調圧孔をふさいでしまい、炊飯器内部の圧力が異常上昇して中身が勢いよく噴き出す危険があります。
揚げ焼き
油を多量に加えた揚げ焼きはしないでください。温度が上がりすぎて温度センサーが誤作動を起こす可能性があります。また炊飯器の底が焦げついたり内なべが傷んだりして炊飯器の故障にもつながる恐れがあります。
とろみをつける調理(圧力炊飯ジャー対象)
圧力炊飯ジャーでは、食材にとろみをつけると、泡立って吹きこぼれる原因となります。
葉物野菜の調理(圧力炊飯ジャー対象)
圧力炊飯ジャーでは葉物野菜を調理しないでください。ポリ袋同様、調圧孔や内ぶたに貼りつきやすくなるためです。
膨張しやすい・煮炊きで分量が増える⾷材は調理しない(圧力炊飯ジャー対象)
煮炊きで分量が増える練り物や⾖類、めん類などの⾷材を圧力炊飯ジャーで調理すると、吹きこぼれやふたが開く原因になります。
ごはんもおかずもおいしく食べるためのお手入れについて
調理のたびに内ぶたと内なべスチームキャップを分解して洗うのがおすすめです。タイガーの炊飯器はスチームキャップがなく、内ぶたと内なべの2点のみなので、お手入れが簡単ですよ。また、IH以上の機種は食洗機対応だそうです。また、タイガーの炊飯器には、気になるにおい残りも圧力をかけて高温短時間で除去する「クリーニング」メニュー が搭載されている機種もあるそうです。
内ぶたも必ず毎回洗ってください。

お弁当や時短に使えそうな機能
今回は、おかず調理以外のお弁当向けの炊飯機能も教えていただきました。
<おにぎり>メニュー(一部機種)
冷めてもごはんがべちゃっとせず、もっちりとした状態を保ってくれるメニューです。おにぎりはもちろん、お弁当にもぴったりですね。
<冷凍ごはん>メニュー
電子レンジで再加熱してもベチャっとしない炊き方です。週末にまとめ炊きをして、平日は炊飯器でおかずを調理する、という使い方も可能です。
まとめ
今回の取材によって、炊飯器は温度を扱うのが得意な高機能な調理家電だということ、そして、目的に応じた炊き方に変えたりおかずを調理したりと、家庭の食事やお弁当をおいしくする時に大活躍するということを学びました。さらに、炊飯器の機能を知って使いこなすことで、安全でおいしい時短調理も可能になります。ぜひ参考になさってくださいね。
はこ
参考文献:タイガー魔法瓶株式会社ホームページ(https://www.tiger-corporation.com/)

