歴24年!永井美奈子さんのお弁当づくりのこと vol.2
N’s KITCHENのお弁当コンテストで特別審査員を務めてくださっている永井美奈子さんにお弁当づくりについて伺う第2回です(前回のコラムはこちら:第1回)。今回は、お嬢様の高校時代のお弁当づくりについて伺いました。
2025年5月取材・文
N’s KITCHEN編集部
「おいしく温かい」カフェテリアとの「ガチンコ対決」
編集部
小学生以降のお嬢様のお弁当はいかがでしたか。
永井さん
娘が通った小学校には給食があったので、中学から毎日お弁当だったのですが、高校に入ると「学校のカフェテリアで食べるから今日はお弁当いらない」という日が増えてきました。カフェテリアのごはんはそんなにおいしいのかな、と思い、文化祭で娘の学校に行った時にカフェテリアでこっそり食べてみました。たしかにおいしかったですし、温かい状態で食べられるのも魅力だと感じました。そこで「カフェテリアに勝ちたい!」と私の闘争心スイッチが入り(笑)、インターネットでお弁当について色々と検索しながら、本気のお弁当づくりがスタートしました。

編集部
本気のお弁当づくりのこだわりポイントを教えてください
永井さん
まず、曲げわっぱのお弁当箱を購入して使ってみたところ、見た目のよさが三割増しになりました(笑)。お弁当箱が湿気を吸ってくれるので、食べる時もごはんがふっくらしたまま食べられますよね。また、曲げわっぱのお弁当箱は汁気の多いものは入れられないという声もあります。
もともと娘はごはんにおかずの汁がしみるのが苦手だったということもあり、汁気の多いおかずは、小さなざるで汁気を切ってそれぞれカップに入れてからお弁当箱に詰めていました。あとは、冷めてから味がどう変わるのかを知りたかったので、私も同じメニューを温めずにお昼に食べてチェックしました。ラム肉は冷めるとおいしくないことが分かってからは入れないようにしましたね。
編集部
お嬢様の反応はいかがでしたか?
永井さん
お弁当を切り替えてから次第にカフェテリアを利用する回数が減りました。友達からも「綺麗なお弁当」とか「おいしそう」って言われて嬉しかったようです。「カフェテリアとの対決に勝った!」と感じました(笑)。




シンプルな卵焼きと炊き込みごはんが娘のお気に入りでした
編集部
勝利、おめでとうございます!定番おかずやリクエストはありましたか?
永井さん
卵には余計なものを入れないでと言われていました。こちらとしては栄養価のためにいろいろ入れたいところですが、チーズや枝豆などを入れないシンプルな卵焼きかスクランブルエッグが定番でした。
ごはんは、白いごはんよりも炊き込みごはんや混ぜ込みごはんが好きでしたね。松茸ごはん、栗ごはん、筍ごはんなど、季節が感じられるごはんもよく入れていました。
温かいうどん弁当も好評でした。お弁当箱に麺とトッピング、スープジャーに温かいスープを入れて持たせ、お昼にスープをかけて食べてもらいます。夏は冷たいスープの冷やし中華も評判が良かったです。焼きそば弁当も好評でした。また、冬は温かいスープのお弁当がほっとするようでした。


編集部
今年の3月、お嬢様の高校卒業とともに永井さんの長いお弁当生活も終わったのですね。ふり返ってみていかがでしたか。
永井さん
毎日お弁当をつくる生活はなかなか大変でしたが、それでも続けられたのは、家族が残さず食べてくれたり、おいしかったと言ってくれたりしたことがモチベーションとなったからです。特に最後の2年間は自分でもよくがんばったと思います。娘の最後のお弁当の日、何かあるかなと少し期待したのですが、照れくさかったのか娘からは何もなし。しかし、今年の母の日にサプライズでカーネーションの花束をくれて、とても嬉しかったです。大学生になってからは自分の食事は自分でつくるようになりました。嬉しい変化として受け止めています。
お弁当はいつか思い出の味になります!
編集部
最後に今お弁当づくりをされている方へのメッセージをお願いいたします。
永井さん
お弁当っていわゆる「おふくろの味(おやじの味)」の中核になるものだと思います。私も中高時代お弁当や、早朝の番組を担当していた時に迎えのタクシーの中で食べた小さなおにぎりなど、母がつくってくれたものやその時の味を今でも思い出します。ですので、将来お子さまが思い出す時は来ると思います。大変な時もあるかもしれませんが、ぜひ無理のない範囲でつくり続けてください。
永井美奈子さん
フリーアナウンサー、成城大学文芸学部 非常勤講師
元日本テレビアナウンサー。2児の母として、24年間お弁当をつくり続けた。食への関心も高く、ワインエキスパートであり、イタリア調理士協会 名誉会員も務める。2024年よりN’s KITCHENお弁当コンテスト特別審査員を務めていただいています。

