お弁当のキホン4「お弁当作りで気をつけること」
お弁当作りのキホン。今回はお弁当を作る時に気をつけるべきポイントについてです。ふだんの食事とお弁当との一番大きな違いは、作ってから食べるまで時間があること、温度や水分を上手に管理し、細菌の繁殖を防ぐことがポイントです。
できるだけ水分を切って入れる
お弁当のいたみを防ぐため、できるだけ食材の水気は切りましょう。例えば、キュウリは塩水にさらしてキッチンペーパーでふくと水気が抜け、食感もパリパリになります。また、水分が多い芯の部分を落としておくと、ずいぶん違いますよ。
しっかり過熱し、冷ましてからフタをする
お弁当に入れる食材は、しっかり加熱し、冷ましてからフタをするようにしましょう。電子レンジもかなり効果的ですが、鶏肉は注意。新鮮な鶏肉ほど、カンピロバクターという菌がついていて、少量でも食中毒を発症してしまいます。鶏肉を加熱する時はムラができてしまうので、できるだけ焼く、煮る、蒸す、揚げる等の調理法をとるとよいそうです。
お肉の調理器具は他のものとは別に
まな板、包丁、キッチンばさみなどは、お肉と他の食材でできるだけ分けましょう。兼用する場合は、お肉に触れた後、洗剤で洗うか、アルコール消毒をすると効果的です。熱湯(85度以上)をかけたり、熱湯につけておく熱湯消毒も有効です。
ミニトマトのヘタは取る
ミニトマトのヘタは、彩りとしてはかわいいのですが、実は雑菌が繁殖しやすい環境です。お弁当に入れる時には必ずヘタを取っていれてください。
保冷剤を上手に活用
お弁当内の急な温度上昇を防ぐため、保冷剤を入れるのがお勧めです。ごはんは冷やしすぎるとおいしくなくなってしまうので、おかずだけを冷やせる工夫があると、ベターです。
今回ご紹介した内容の多くは、東京家政大学附属女子中学校・高等学校の栄養教諭、村上まさ子先生に教えていただきました。こちらの取材記事もぜひご覧ください。
栄養教諭 管理栄養士 村上まさ子先生 × N’s KITCHEN #1-1 教えていただきました「いたみにくいお弁当」
編集部