「おにぎりをつくる」絵本

第13回MOE絵本やさん大賞パパママ賞 第2位
第2回JPIC親子で読んでほしい絵本大賞 第6位
と話題の絵本です。
表紙の、三角できれいなおにぎりと小さくてまあるいおにぎりに目を惹かれました。中を読む前から、「親子でおにぎり握ったんだ」と想像ができ、ほっこりしてしまいます。
ページを開くと、ひらがなで大きく書かれた文字がシンプルで、とっても読みやすいです。写真も大きくて見やすくて、このシンプルさが胸に響くものがあります。
「おこめを かっぷに ふたつ」
「くまさんのて にして ざくざく ざくざく とぎましょう」
…と、お米をカップで量って、研ぐところから始まります。
作るのは、塩おにぎり。中身の具はなく、海苔も巻きませんが、このシンプルなおにぎりがとっても美味しそうなんです。おとなの手とかわいらしい子どもの手が出てきて、子どもはうまく三角にできないのか真ん丸のおにぎりに。
裏表紙には、この絵本の文を書かれた高山なおみさんからのメッセージ「子どもたちが、自分ひとりでもできるようにと思って、この絵本をつくりました。」と続きます。深いですね。
たくさんの方に、おにぎりは「いのち玉」というメッセージが届くといいなと思いました。
さゆ
おにぎりをつくる
文:高山なおみ
写真:長野陽一
発売:ブロンズ新社
価格:1,200円(税別)