長く愛される「ミツカンの味ぽん」その秘密

長く愛される「ミツカンの味ぽん」その秘密

N’s KITCHENのレシピでもよく使うぽん酢しょうゆ。これ一本で、炒めもの、和え物、サラダ、蒸し煮等、幅広いお料理に使えるので欠かさず常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。ぽん酢しょうゆの業界シェアNo.1と言えば、ミツカンの味ぽん。今回は、株式会社Mizkanへ伺い、マーケティング本部 伊山裕人さんに味ぽんのおいしさの秘密や歴史、おすすめのレシピを教えていただきました。
2023年12月取材・文編集部N’s KITCHEN編集部

万能調味料「味ぽん」のおいしさの秘密

編集部ずばり「味ぽん」のおいしさの秘密について教えてください。

味ぽんの主な成分は、しょうゆ(小麦・大豆を含む)(国内製造)、糖類、かんきつ果汁、醸造酢とシンプルです。お酢はもちろん、しょうゆにもこだわり、味ぽんのために開発されたしょうゆを自社製造しています。

編集部味ぽんのためのしょうゆを作っているとは、すごいこだわりですね。

編集部柑橘にはレモン、みかん、ゆず、すだち…と種類がありますが何を使われていますか?

すみません。何の種類の柑橘を使っているかだけは企業秘密とさせてください。ひとつだけお伝えするとしたら「あえて特徴が出ないような柑橘を使っている」ということでしょうか。

編集部なるほど。それが色々な料理に合わせやすく、長く愛されている秘密ですね!

発売から60年 ロングセラー「味ぽん」の歴史

編集部味ぽんの歴史について教えてください。

1964年にミツカンぽん酢(味つけ)が誕生し、まもなく60周年を迎えます。発売当初は鍋専用として、水炊き文化のある関西を中心に販売していました。その後、関東にも水炊きを広めながら売り込み全国に普及しましたが、お鍋は冬によく食べられるので、夏場の販売は苦労しました。そこで味ぽんヘビーユーザーのお客様にどう使われているかヒアリングしてみると、焼肉等のお鍋以外のメニューにもよく使われていることがわかりました。これをきっかけに、弊社のメニュー開発部隊が鍋以外の使い方を考案し、餃子、焼肉、冷奴等にも使われるようになり、年間を通して売れる商品になりました。

編集部レシピを提案をされたのがヒットのきっかけなのですね。

1990年代は「かつおののっけ盛り」等の旬の野菜や魚にかけて使う提案を行いました。また、2016年以降は煮込み料理にも使う提案をします。味ぽんと水を1対1で煮るだけで鶏手羽元をさっぱり美味しく食べられる「さっぱり煮」は人気メニューになりました。

編集部細かく調味料を量らなくてもよいのが手軽ですよね。「ミツカン~味~ぽんっ!」のCMで広まりましたね。

今後は、味ぽんの味のバランスや、様々な食材との相性の良さを活かした「味の幅が無限に広がる」という新しい提案を考えています。サラダやフライ、ハンバーグ等の定番メニューに味ぽんを使っていただくことはもちろん、味ぽんに+バター、+マヨネーズ、+ケチャップといった他の調味料との掛け合わせで、味ぽんの使い方がさらに広がり、日々の食事がより一層おいしく楽しんでいただけるような提案をしていきます。

編集部味ぽん自体は大きく変わらず、昔から変わらない安心感がありながらも、色々な食べ方を提案し広がっていくのですね。味ぽんバターやマヨネーズ、我が家の子ども達も大好きな味です。味ぽん一本でも味が決まるのは、忙しい朝のお弁当作りが楽になりますし、組み合わせで味の応用ができて飽きないのでよいですね。


編集部次回は、伊山さんおすすめのお弁当レシピをお届けします。


株式会社Mizkan
江戸時代1804年(文化元年)中野又左衛門により尾張国知多郡半田村(現在の愛知県半田市)で酒造業として創業。以来220年以上にわたり、味ぽん・すし酢等の調味料や、ふりかけ・納豆等、子どもからお年寄りまで幅広い年代に愛される人気商品がたくさんあります。

参考文献:株式会社Mizkanホームページ(https://www.mizkan.co.jp/

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