逗子開成 風間啓一先生 × N’s KITCHEN #4-1

逗子開成 風間啓一先生 × N’s KITCHEN #4-1

取材しました その1
「ZUSHI KAISEI COOKING – 男子校ごはん – 」とは

新型コロナウィルス蔓延の影響で多くの学校が休校になった2020年3月-5月。神奈川県逗子市にある私立男子校、逗子開成中学校・高等学校では「ZUSHI KAISEI COOKING – 男子校ごはん – 」というウェブサイト企画が立ち上がりました。今回はその企画の立ち上げ人、広報部長の風間啓一先生に、プロジェクトの内容と、男子校の食育についてお話を伺いました。

Q1. 「ZUSHI KAISEI COOKING」はどういった経緯でスタートしたのですか

2020年3月に実施したプロジェクトです。新型コロナウィルス蔓延の影響で本校も休校となったのですが、突然休校が決まったので、高校1年生の家庭科の授業で使用する食材(お菓子の材料)が届いてしまいまして…家庭科の先生から、食材がもったいないので希望される先生たちに配布したいという申し出があったのですが、せっかくだから我々教員で何か作って生徒たちに配信してはどうかと思ったのがきっかけです。数名の先生が協力してくださり、撮影をスタートさせました。休校中に生徒たちが自宅で料理を作ったら、家族の方も助かるだろうという思いもありました。出来上がったウェブサイトの存在は、校内のポータルサイトで生徒たちに知らせました。

Q2. どんなものを作られたのですか

ケーキの材料で仕入れた7クラス分の生クリームがあったので、まずはバターづくりを行いました。バターづくりをしてみてわかったのは、有塩バターを作るときには塩を後で入れたほうがいいということです。私は先に塩を入れたのですが、うまく全体に塩味がまわりませんでした(笑)。でも自分で作ったバターはとてもおいしかったですね。ぜひ生徒たちにも自宅で作ってもらいたいという気持ちで配信したのですが、それにとどまらず、他校さんからも授業に使ってよいか問い合わせをいただくなど、うれしい広がりもありました。

バターづくりの様子(「ZUSHI KAISEI COOKING」動画より)

他にはスポンジケーキ、みたらし団子、饅頭を作りました。スポンジケーキづくりでは、メレンゲ(卵白を泡立ててふわふわにしたもの)を作るのがすごく難しいと感じましたね。撮影の演出で、電動ミキサーを使う教員と手で泡立てる教員の二手にわかれ、私は手で混ぜたのですが、なかなかふわふわにならず、苦労しました。お菓子屋さんってすごいなと思います。

(メレンゲ作成の様子「ZUSHI KAISEI COOKING」動画より)
スポンジケーキのデコレーション(「ZUSHI KAISEI COOKING」動画より)
スポンジケーキのレシピ(「ZUSHI KAISEI COOKING」より)
みたらし団子のレシピ(「ZUSHI KAISEI COOKING」より)
饅頭のレシピ(「ZUSHI KAISEI COOKING」より)

また、パスタメニューとして、ミートソース、クリームパスタを作りました。これは、自宅で撮影を行いました。

Q3. 生徒さんたちの反応はいかがでしたか

休校明けに、多くの生徒が動画を見たと言ってくれて、うれしかったですね。また、在校生と受験生を対象にし、作った料理を投稿できるようにフォームを設けておいたのですが、10数件の投稿があり、うれしかったですね。家族の方も喜んでくださったようです。

レシピはもちろん、作っている先生方の動画がとても楽しいサイトです。ぜひ、ご覧くださいね。
ZUSHI KAISEI COOKING – 男子校ごはん-

逗子開成中学校・高等学校

オリジナルキャラクター ゴンズイ君

神奈川県逗子市にある、私立男子中高一貫校。
「開物成務(人間性を開拓・啓発し、人としての務めをなす)」を教育の原点とし、豊かな自然の中、生徒たちがのびのびと学んでいる。海に隣接している立地を生かした海洋教育、自己探求を行う時間「人間学」など、独自のプログラムも実施している。
逗子開成中学校・高等学校ホームページ

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