芽キャベツはキャベツの子ども?
冬から春にかけて店頭に並ぶ野菜、芽キャベツ。私はフォルムも味も、大好きです。ところで、芽キャベツについての真実、次のどちらだと思いますか?
A. 芽キャベツはキャベツの子どもなので、収穫せずにそのままにしておくと成長してキャベツになる
B. 芽キャベツとキャベツはそもそも別ものである
正解はB「芽キャベツとキャベツはそもそも別ものである」。芽キャベツはあの大きさがほぼ最終形態になります。
芽キャベツとキャベツの一番の違いは、キャベツができる部分です。キャベツの葉が重なり合った状態は「結球」という、葉が内側に巻き込みながら重なって丸い形をつくる現象の結果できるのですが、キャベツは、株の頂点の葉が結球するのに対し、芽キャベツは、茎に生えた脇芽が結球してできます。そしてその特性上、キャベツは1株から1度に1個の収穫が基本ですが、芽キャベツは1株から50~70ほど収穫できるのも特徴です。芽キャベツが鈴なりにできている姿は、ちょっと衝撃的ですよ。
栄養面でも違いがあります。芽キャベツの可食部100gあたりの栄養素の含有量をキャベツと比べると、ビタミンCは約4倍、ビタミンB2は約7倍、β-カロテンはなんと約30倍も含まれ、小さいながらも栄養がぎゅっと詰まっています。
煮込み、ソテー、フライ、すべておいしいですが、編集部メンバーのおすすめは、半分に切って蒸すこと。わずかな苦味に加え、ふんわりと甘みが感じられます。お弁当箱にも入れやすいサイズなので、お弁当おかずにもぜひ。
はこ