目も舌も楽しめる美しい食材たち 家庭菜園編

目も舌も楽しめる美しい食材たち 家庭菜園編

家庭菜園がご趣味の方に朗報☆
収穫までの間、目も楽しませてくれる美しい花を咲かせる野菜の一例をご紹介します。

トップバッターは『オクラ』

観賞用の植物にも匹敵する美しさでハイビスカスのようなレモンイエローの大きな花を咲かせます。それもそのはず、ハイビスカスの仲間でもあります。ただし、花は短命で、朝開いても夕方にはもう閉じているので花を観賞できるのは短期間なのが残念。そして、実がなる様子が重力に逆らって上向きで、めっちゃがんばってる感が健気!

ちなみに、オクラはアフリカの現地語を語源とした英語okraです。日本語っぽい響きですが、日本語ではないのです。(へぇ~)そしてオクラの和名はアメリカネリと言い、ほかに陸蓮根(おかれんこん)の異名もあります。

お次はみんな大好き愛され系『苺』

ウェッジウッドの茶器でもアイコニックパターンとして描かれていて多くの方がご存知のワイルドストロベリー。可憐な花がイチゴの実と相まって世界中から愛されるのも納得の可愛さです。

『スナップエンドウ』

冷涼な気候を好み、耐寒性が強いスナップエンドウ。サヤだけを食べるサヤエンドウや実だけを食べるグリーンピースと異なり、肉厚なサヤと豆の両方を食べられるので、とても優秀食材。エンドウ豆の仲間たちは、花の形は概ね同じですが、花の色は様々で種類により薄紫、ピンク、薄紫、白になります。

『茄子』

栄養素が多い野菜ではありませんが、食物繊維や血圧を下げるコリン、ガン予防が期待されているナスニンなどの成分を含みます。花粉がこぼれてめしべにくっつきやすいように、葉の脇に淡い紫色の花が下向きに咲きます。大変効率が良く、なすびの花が咲くとすべて実をつけるように、親が子を思って忠告することは必ず役に立つから親の意見をよく聞け、といういう意味のことわざ「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」があります。

花から実が成る過程もサナギが孵化する形態にも似ていてやや不気味でもあり、面白い。ちなみに茄子はアメリカ英語でeggplant。直訳すると卵の植物。なぜこんな名称がついたのか画像を見れば一目瞭然。

まんま卵ですね。ぽこん!っと生れ落ちそうな雰囲気。

原産地はインドで、原種のナスが卵のように白い実であることから、eggplantになったようです。アメリカのスーパーでこれが並んでいても茄子と認識するのは難しいレベルで、日本の茄子とは外見がまったく異なります。さらに、イギリス英語ではaubergine。フランス語のaubergineからの由来。場所によって違う名称。同じ英語であっても、地域によって名称が違うんですね~。

沖縄県でしか咲かない激レア『サツマイモ』

アサガオを小さくしたような形で薄いピンク色をしており、実の無骨さからは想像できない綺麗系なお花を咲かせます。熱帯、亜熱帯ではよく開花して結実しますが、日本では沖縄県を除いて通常の条件では開花しません。日照時間や気温など条件が揃わないと咲かない上に、サツマイモの花は1日程度しか持たないので、開花を見れた方はかなりラッキー☆。沖縄県以外で開花もみることがあれば、日本が亜熱帯化の様相を増している証拠かも知れません。

きなこ きなこ

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