色あざやかな小説「蜜柑」
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みなさんは「蜜柑」という短編小説をご存じですか?
みかんを見るたびに思い出す、私が大好きな小説です。小説なのに、絵画や映画のように色あざやかにシーンが思い浮かべられるのです。
さて、その作者は誰でしょうか?
A. 夏目漱石
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B. 芥川龍之介
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C. 太宰治
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正解はB「芥川龍之介」です。1919(大正8)年に発表されました。
作者が汽車の中で出会った田舎じみた少女についてのお話です。汽車がトンネルを通過するときに窓をあけた少女。車内に煤煙(※)が入ってきて作者は腹を立てますが、あることをきっかけに少女に対して朗らかな心もちに…。
みかんを食べながらぜひご一読ください。
編集部
※煤煙(ばいえん)
物質の燃焼によって発生する煙と煤(すす)のこと。