お弁当包みにぴったりな「おいしい風呂敷」②

お弁当包みにぴったりな「おいしい風呂敷」②

お弁当には欠かせないアイテム、お弁当包み。使いやすさはもちろん、柄や色合いなど自分が気に入ったものだと、お弁当を作る時も、食べる時も、少し楽しい気持ちになりますよね。

今回は、株式会社かまわぬの「おいしい風呂敷」について素材や作られ方、お弁当箱の包み方についてご紹介します。お話を伺うのは前回に引き続き、広報の佐藤さんです。(前回のコラムはこちら:お弁当包みにぴったりな「おいしい風呂敷」①
2023年11月取材・文編集部N’s KITCHEN編集部

おいしい風呂敷 もも
おいしい風呂敷 うめにんじん

大きさや質感、染め方、デザインへのこだわり

編集部おいしい風呂敷の大きさや質感、本当にお弁当包みにぴったりだと感じるのですが、大きさや質感のこだわりはありますか。

大きさは50cm×50cmと、一般的な風呂敷の大きさよりも少し小さめにしています。また、生地はキャンブリックという、綿100%の生地を使っています。この生地は薄手の、通気性に優れている柔らかい素材で、適度に伸縮性があるのが特徴です。また、お弁当包みは、結び目で裏側が見えることもありますし、そのまま広げてお弁当箱を包んでいた時は内側になっていた面を表側にして使うこともあります。そのため、裏表がわかりにくいような染め方をしています。型紙の上から染料をのせて染めていく捺染(なっせん)という方法があるのですが、「おいしい風呂敷」シリーズでは浸透捺染(しんとうなっせん)といって、通常の捺染よりも手間ひまがかかるのですが捺染よりも裏面までしっかり染料を染み込ませる方法を取っています。しっかり染料をしみこませるので、よくみると柄の周辺ににじみがありますが、これも柄の味になっています。


編集部ここで、風呂敷の生地が作られる様子を公式ホームページで公開されているので、一部を抜粋してご紹介します。

編集部こちらが浸透捺染の型紙です(写真は「もも」の型紙)。左がももを染める型紙、右が背景を染める型紙。生地の上に型紙を置き、染料を染み込ませると、型紙の透き通っている部分の下にある生地が染まっていきます。「1色1版」といって色ごとに違う型紙を使用します。

編集部こちらは「たまねぎ」の背景を染めているところです。

編集部こちらは「うめにんじん」。裏表がほとんどわかりませんね。

編集部職人さんの手作業で丁寧に染められているのですね。くわしい工程はこちらで読めますので、ぜひご覧ください。「かまわぬ手帖 vol.14 〈工場見学〉おいしい風呂敷ができるまで」URLはこちら


編集部風呂敷のモチーフの選び方と、デザインのポイントを教えてください。

モチーフは、果物、野菜が中心ですが、シュウマイや、うめにんじんなどの加工食品もあります。新たに柄を追加する際は、わかりやすく親しみやすいものを選ぶようにしています。社内のデザイナー4名がモチーフの選定から行っているのですが、各々、スーパーで食材を見ながら悩むこともあるようです。デザインのポイントは、和によりすぎない、一方で、洋にもかたよりすぎないというバランスを大切にしています。例えば、モチーフを規則的に配置すると、和の雰囲気が出てしまうので、あえてランダムに配置したり、モチーフの大きさ、配色を調整したりして、和の雰囲気が出過ぎないようにしています。和と洋のちょうど中間あたりを目指しています。

編集部新しい柄はどのようなタイミングで出るのでしょうか。

おいしい風呂敷の定番柄は、毎年12月に2~3柄の追加をします。また、春、秋、冬は季節限定柄を3柄ずつ発売します。こちらは追加生産をしないので、気に入った柄は早めに購入をしていただくことをおすすめします。


編集部次はどんな柄が出るのでしょうか。本当に楽しみです。主力商品の手ぬぐいもお弁当包みに使えるそうです。包み方を動画で公開されているので、ぜひご覧ください。

てぬぐい専門店 かまわぬ Official YouTube Channel
「てぬぐいでお弁当を包もう – How to wrap a Bento box -」URLはこちら

編集部風呂敷や手ぬぐいは飾ってながめるのも素敵ですが、好きな柄を日々使いながら生活や手になじませていくのもおすすめです。お弁当箱や食器と同じように、ごはんやおかずをよりおいしく見せて、毎日の食事を楽しめると良いですね。


参考文献:
かまわぬホームページ(https://kamawanu.jp/

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お弁当包みにぴったりな「おいしい風呂敷」①

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