ヤマキのめんつゆについてうかがいました③

ヤマキのめんつゆについてうかがいました③

麺はもちろん、色々な料理に使えるめんつゆ。ヤマキ株式会社 家庭用事業部 野口昌満さんにめんつゆのおいしさのヒミツを伺う第3回です(前回のコラムはこちら:第1回 第2回)。めんつゆ以外にも看板商品が多く、近年では特に「割烹白だし」の人気が目立ちます。一度使うと手放せない、とリピーターが多いのだとか。今回は「割烹白だし」について、そして商品への想いを伺いました。
2023年12月取材・文編集部N’s KITCHEN編集部

「だしがきく、色きれい」な白だしの魅力と活用方法

編集部 我が家でも「割烹白だし」を使っていますが、煮物などめんつゆと同じ料理に使っていることが多くなってしまいます。おすすめの使い分けはありますか?

白だしの特徴はだしの風味をより強く感じられることです。「色が薄いので味も薄いのでは…」と心配される方もいらっしゃいますが、実はめんつゆよりも濃縮倍率が高く、だしの味は濃いです。だしの風味をより活かしたい料理に白だしを使っていただくと良いと思います。

編集部 私も白だしの方が薄味かと思っていました。

「色の濃さ=味の濃さ」と考える方は多いと思いますが、実は違うのですよ。あとは、白だしの方がめんつゆよりも色が薄いので、素材の色を活かしたい料理に使っていただきたいです。

編集部 彩りが決め手となるお弁当のおかずを作る時に役立ちそうですね。おすすめの白だしレシピを教えてください。

テレビCMで紹介しただし巻き卵や唐揚げ、炊き込みご飯、鍋などを弊社のおすすめとして提供しています。この中でも特におすすめしたいのが唐揚げです。私も実際によく食べるのですが、毎回感動するおいしさです。他にも、寒い時期には鍋つゆ、暑い時期にはそうめんのつけ汁など、だしそのもののうまみを味わえるような使い方をしてほしいと思います。


白だしで作る絶品から揚げ

野口さんの「感動」が印象に残ったので、編集部メンバーのたびがつくってみました。簡単につくれるのに本当においしい!家族にも好評でした。だしの味そのもので勝負できるのは鰹節屋・だし屋だからこそですね!

おいしく使ってほしいから  商品の創意工夫

塩分30%カットの「お塩ひかえめめんつゆ」もあります。

編集部 めんつゆについて、独自の工夫や特徴はありますか?

2倍濃縮のつゆであることでしょうか。水で割るということはそれだけ出汁の風味を薄めてしまうということでもあります。出汁の風味を味わってもらいたいので、弊社のめんつゆは2倍濃縮となっています。

編集部 そうめんつゆやそばつゆがストレートで販売されているのもそのためですか?

ストレートつゆに関しましては、薄めずにそのまま使えることが一番のポイントだと思います。弊社のそうめんつゆやそばつゆは、だしの余韻で薄まりづらいつゆとなっています。生活者はストレートタイプのそうめんつゆに対して、「つゆが薄まる」という悩み・不満を抱えていることが自社調査から分かりました。これを踏まえて、従来品よりも後味のうま味をだしで強化し、食べ進めても薄まりづらいつゆを2021年に開発しました。今ではストレートつゆでNo.1(※)の商品となっています。

編集部 おいしくて便利なのは消費者としてはありがたい限りです。せっかくならそのおいしさを損ねないようにしたいです。自宅でできることはありますか?

開封したら冷蔵庫に入れて保存してください。防腐剤などの保存料を使っていないため、開封するとどうしても出汁の風味を損ねてしまいます。弊社ではなるべく早く使い切っていただけるようパッケージ裏面にも記載しています。弊社では1Lタイプの商品よりも、持ちやすさが特徴のボトルを採用した500mLタイプが伸長しています。500mLタイプは冷蔵庫に入れやすいという点でも好評をいただいています。

編集部 横に倒さなくても冷蔵庫に入るのは助かります!それに使い切りやすいサイズがあると使い残しの心配がないのもいいです。フードロスにもつながりますね。単身世帯にも喜ばれそうです。話は変わりますが、めんつゆや白だし以外にも近年は鍋の素を発売されるなど、既存の人気商品だけでなく商品開発にも力を注がれていますよね。

編集部 めんつゆや白だしで高いシェアを誇っていても満足せずに、さらに前へ進もうとする熱意はどこからわいてくるのですか?

私が仕事をするうえで念頭にあるのが「弊社の商品でお客様に感動を与えたい」ということです。これは私個人の願いであると同時に弊社の社員一人ひとりの願いでもあります。食事は毎日のことなので毎回感動を覚えながら食べるということは難しいと思うのですが、だからこそ、その日常に少しでも感動を与えられたら…と常に想っております。そのためにも企画・営業・開発等の各チームが一丸となって新しい商品も含め、お客様に商品を届けられるようこれからも頑張ります!

編集部 商品のおいしさの秘密だけでなく、社員の皆さんの商品への熱い想いも伝わる取材でした。野口さん、ありがとうございました!


※インテージSCI(15~79歳/沖縄なし)ストレートつゆ市場 2022年3月~2023年2月 単品購買金額

参考文献:ヤマキ株式会社ホームページ(https://www.yamaki.co.jp/

  • N's KITCHENをtwitterで送る
  • N's KITCHENをLINEで送る
  • N's KITCHENをfacebookで送る

ヤマキのめんつゆについてうかがいました①

こちらもおすすめ