里芋でこんにゃくをピンク色に染めてみよう
先日こんにゃくパックの裏面をながめていたところ、「アクの強い野菜と調理すると、こんにゃくのアルカリ成分と反応し、変色する場合があります」との注意書きに気が付きました。調べてみると、こんにゃくは里芋と煮ると、ピンク色になる(しかも品質には問題ない)とのこと。これはやってみるしかない!と実践してみました。
まずは、里芋を煮ます。この後の里芋料理の都合で、大きいものはカットし、小さいものはそのまま煮ています。
その間にこんにゃくの準備です。今回は、白いこんにゃくを用意しました。ピンク色になるなら、可愛らしくしてみようかと、ハート型とお花型で型抜きしてみました。また、450g入りの大きめサイズを買ったためか、分厚かったので、半分の薄さにスライスしています。
いざ茹でてみます!里芋を20分煮たところで、こんにゃくを入れました。そこから10分ぐつぐつ…。
里芋が十分やわらかく煮えたので、取り出して火を止めました。煮汁がほんのりピンク色になっています。こんにゃくはわずかにピンク色になった部分もある、といったところです。
変色がもの足りなかったので、そのまま3時間煮汁に入れておいたところ…。
おおっ!はっきりとピンク色に染まっています!
お味は…、特に変化は感じません。ただ色が変わった、という感じですね。
せっかくなので、いつもなら上からかける田楽みそを、こんにゃくの下にしいて盛り付けてみました。
う~ん、もう少し濃い色の田楽みそだと、色のバランスがよかったかもですね~。でもいつもちょい地味な田楽が、華やかになりました!ささやかなお祝いのおかずに、スイーツ以外のバレンタインに、おすすめです。
なお、変色の理由ですが、里いもに含まれている酸化酵素ポリフェノールオキシターゼが、こんにゃくのアルカリ性物質(水酸化カルシウムなど、こんにゃくを固めるためによく使われている物質)と反応することによるものです。お子さんと変色実験をして、楽しみながら自由研究にするのも良さそうですね。
(文:しお)