ヨーグルトのホエー活用法
水切りヨーグルトを作る時に生じる薄い黄色の透明な液体、ホエー(乳清)をどうにか活用したいと思い、まずホエーだけを恐る恐る飲んでみました。
胃カメラの前に飲む薬の味がしました…。(大人の感想)ホエーを単体でいただくのは厳しい…そこで!色々試してみました。
まず、ホエーの栄養素からご紹介。
水溶性のたんぱく質、必須アミノ酸、乳酸菌などが含まれ、更にミネラル、ビタミン、カルシウムは牛乳並みに高い。母乳にも含まれるラクトフェリンも含まれます。しかも、脂肪分は牛乳より少ない。ホエーたんぱく質を粉末状にしたものが、アスリート御用達のホエープロテインとなります。ちなみにホエーで飼育した豚をホエー豚といいます。
このホエー、捨てるのは自分のためにも地球のためにも、もったいない。すべてまるっといただきましょう!
まずは、ヨーグルトとホエーを画像のようにキッチンペーパーやコーヒーフィルターを使って分離させます。時間がかかるので、使う前日にこの作業をしておくといいですぞ。
活用方法1. 肉を漬ける
鶏むね肉など硬めの肉を漬ける。若干やわらかくなりますが、やわらかかさを追求するなら塩糖水(※)の方が上です。でも、栄養素はしっかり加味されますぞ。(※塩糖水を使った調理のコラムはこちら)
活用方法2. 煮込み料理に入れる
カレーやハヤシライスやビーフシチュー、豚汁などの味の濃い煮込み系料理に入れる。手軽にたんぱく質がとれて、味も変えないのでおすすめです。薄い味のお味噌汁には、少し風味が変わりましたが、味噌を多めに入れると気になりませんでした。
活用方法3. カッテージチーズを作る
- ホエー(100ml)牛乳(100ml)を鍋で沸騰寸前まで温める。
- 1に大さじ1のお酢またはレモン汁を投入し、木べらで静かにゆっくりかき回し、火を止める。
- 人肌に冷めるまで放置する。
- クッキングペーパーを使って、こす。
こされた水分を再利用すれば、ホエー無限ループでカッテージチーズが作れるかも?
N’s KITCHENでもホエーを使ったレモン風味の蒸しパンレシピを公開していますので、ぜひご覧ください。
レモンの爽やかさとホエーの酸味がマッチしたきなこ一押しレシピです。
(文:きなこ)