「春雨」情緒豊かな美称の理由に迫る
「春の雨」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?筆者はこの言葉に艶やかさや儚さを感じ、名曲のタイトルが頭をよぎります。
そんな美称の春雨は、日本には鎌倉時代に中国から伝わり、精進料理に利用されていたと言われています。中国では春雨が1000年以上前から存在していたそうです。

さて、ここでクイズです。春雨が情緒豊かな美称になった理由は?
① 3月下旬から4月にかけて降り続くしっとりとした地雨を「春雨」と呼び、この時期に春雨が最も生産されるため「春雨」という名称が付けられた。
② 製造工程の細くて透明に流れ落ちる様子が、天候の春の雨筋を連想させることから「春雨」という名称が付けられた。
答えは②です。

1937年、日本で初めて国産の春雨を製造した森井食品(奈良県桜井市)が名付け親とされています。なんて風情のある素敵センスの持ち主!見習いたい!したがって「春雨」は共通の名称ではなく、中国や韓国では通じません。
ここで、世界の春雨を解説します。
中国では主に緑豆やえんどう豆のでんぷんが原料で、しっかりした食感で煮崩れしにくいのが特徴です。「粉条(フェンティアオ)」、台湾では「冬粉(タンフン)」、北京では「粉絲(フェンスー)」と呼ばれています。
韓国の原料は主にさつまいもで、じゃがいものでんぷんに比べて粘り気が強くコシが強いのが特徴です。プルコギやチャプチェに使われ「당면(タンミョン)」と呼ばれます。


日本の春雨は主にじゃがいもやさつまいものでんぷんが原料で、味がしみ込みやすく煮物にぴったりです。料理によって使い分けるのも楽しそうですね。
きなこ

