芋洗い状態のイモって何?
温かい食べ物にホッとする季節になってきましたね。昔は、冬になると、カウントダウンライブやら初詣やらセールやら、芋を洗うような混雑も何のその、よく元気に遊んでいたなぁと思い出します。
ところで、この「芋を洗うよう」という表現。先ほど述べたセールやライブの会場のように、人が多く集まって、混雑している様子をあらわすときに使われますが、もとは具体的に何かの芋を洗う様子から生まれた表現なんですよ。
では、ここでクイズです。
「芋を洗うよう」という表現は、もともと何の芋を洗う様子からうまれたでしょうか?
1. じゃがいも
2. さつまいも
3. さといも
正解は、3「さといも」です。
土からほり出した里芋の周りには泥やせんいがたくさんついています。それらを取り除くために、里芋を水に入れて棒や板でかき回して洗うことが、かつてはよく行われていました。その様子からうまれた表現が「芋を洗うよう」なのです。 ためしに、水をはったボウルに里芋を入れ、芋洗い用の棒はないので、すりこぎを使って洗ってみました(緑色の茎がのびているのは、里芋栽培に使われた親芋です。茎を切り忘れたまま洗っています。親芋も少しかためですが食べられますよ)。10分ほどで泥と、一部の皮がとれて、思ったよりきれいになりました。ボウルではなく木製のたらいを使えば、もっと効率よくきれいにできそうです。
また、この里芋を一晩乾かしておいたところ、さらにこざっぱりときれいになりました。この後、私は皮ごと茹でて使ってしまいましたが、皮をむく場合、このようにいったん乾かすと、すべりにくくむきやすいそうです。
もっとも、そんな時間や余裕がない!というような時も多いですよね。
その場合には冷凍里芋を使うと、時間も手間も省けます。N’s KITCHENのおかずレシピ「里芋と豚バラ肉の重ね蒸し」や「冷凍里芋と牛肉の煮っころがし」では冷凍里芋を使っています。里芋を凍ったまま使えるので、とても手軽に作ることができますよ。ぜひお試しくださいね。
(文:しお)