レシピ提供 料理家 岩下美帆先生 × N’s KITCHEN #2-2

取材しました 後編
「料理家 岩下美帆先生 お弁当レシピへの想い 」
N’s KITCHENにお弁当レシピを提供していただいているのが料理家の岩下美帆先生です。岩下先生からご提供いただくレシピは、どれも家庭のあたたかさを感じるやさしいお料理が並びます。前回に引き続き岩下先生にお弁当レシピへの想いを伺いました。
2020年11月取材・文N’s KITCHEN編集部
Q1. お弁当レシピを作る上で大切にされていることを教えてください
食べることは、単に“お腹を満たすだけではない”と思っています。おいしいご飯は自分も周りの人も笑顔にしてくれます。だからこそ、毎日の食事が単調にならないよう様々な工夫しています。
特に意識しているのは、「旬」と「バランス」。
旬は、日本ならではの四季を感じさせてくれます。旬の野菜や魚等は、栄養面に優れているだけでなく、安価で、身体にもお財布にもやさしくなります。毎日のことであれば、それも大事な考え方のひとつと思っています。
バランスは、栄養・色合い・味わいと様々なバランスを意味します。大事なお子さまの成長期のためにも、栄養は偏りがないように、炭水化物・たんぱく質・脂質とバランスよく入れます。
色合いは、茶・赤・白・黄・緑・ちょっと紫、と色のバランスを考えると、自然と味と栄養もバランスがよくなります。味わいも、例えば醤油味にはさっぱり味を組み合わせたりして、塩、醤油、甘辛、酸味を組み合わせるようにしています。

Q2. 味付けのポイントを教えてください
「味のバランス」でもお伝えしましたが、できるだけ偏らないようにと考えています。そんなに難しいことではなく、同じ食材でも、味付けを少し変えるだけでバリエーションが出ます。
例えば、鶏肉とピーマンの炒め物でも…
・ごま油、醤油、オイスターソース、砂糖、鶏だし → 中華味
・こめ油、鰹だし、醤油、みりん → 和風味
・オリーブオイル、ガーリック、トマトソース → 洋風味になります。
和え物も、基本はおひたしですが
・からしを加えるとからし和え
・鰹節を加えるとおかか和え
・大根おろしを加えるとおろし和え
…と、かけ合わせでどんどん広がります。調味料を少し変えるだけで、味に飽きないための工夫ができますし、少しの工夫で今まで食べられなかった食材が食べられるようになったり、いろんな食材に挑戦するきっかけになったらいいなと思っています。


Q3. お弁当を作っている方へメッセージをお願いします
お弁当を作るというのは、負担と感じている方もいらっしゃると思います。私自身も、そう感じる時があります。それを、実はもっと気軽にできる・ひと手間かけることで逆に楽になったり楽しめるようになってもらえるよう、お伝えしていきますので、このお弁当レシピが、良い食事のきっかけになり、家族の輪につながったら、うれしく思います。
◇N’s KITCHEN編集部より
お弁当作りのポイントを、たくさん伺うことができました。今まで私は、栄養面だったら…肉ばかりにならないように魚もたまには入れて…あと、野菜は彩りで…ぐらいしか考えていませんでした。岩下先生のレシピは、色のバランスや栄養、味わい…いろんなことを考えて作ってくださっているんですね。さすがプロ!お話を伺いながら、終始感激でした。そのプロのレシピを試すだけで、満点のお弁当が作れちゃうって、最高ですね。私も家族も、美味しくて笑顔、栄養満点で笑顔って最高です。
同じ食材だとしても、調味料の組み合わせで味付けも広がる、難しく考えなくても良い、というお話が、とても勉強になり、これから何年も続くお弁当作りが楽しみになっています。岩下先生、これからもよろしくお願いいたします!
インタビュー動画はこちらです。