さつまいもの豆知識

皆さんはさつまいもの増やし方はご存知でしょうか。
じゃがいもやタロイモは、種芋を植えることで仲間を増やします。しかしさつまいもは他の芋とは違い、種芋は植えずに種芋から出てきた芽を切り取って苗として植えることで増えていくのです。
種芋が無くとも成長していけるほど、さつまいもの繁殖能力は高いようですね。日本に持ち込まれた経緯もこの繁殖能力を期待されてのことです。

さつまいもの歴史は諸説ありますが、江戸時代に琉球王国(現在の沖縄県)から薩摩(現在の鹿児島県)に持ち込まれたとされています。薩摩で普及した芋だからさつまいもなんですね。
高温や乾燥に強く、痩せ地でも良く育つ丈夫な野菜であるさつまいもは、飢饉が起きた際に多くの命を救っています。江戸時代は今より平均気温が低く、作物があまり取れない時がありました。そういった飢饉に備えて江戸幕府8代将軍 徳川吉宗の時代、儒学者の青木昆陽により東日本にも広く普及していきました。
今ではさつまいもを使ったスイーツなども多いので、「おやつ」のイメージが強いかもしれませんが、元々は「非常食」に近いものだったのですね。主食からスイーツまで、色々な食べ方があるのがさつまいもの魅力です。 皆さんはどのような食べ方が好きですか?

(文:編集部)