現在の枡の容量を決めたのは豊臣秀吉!?
そうなんです。みなさんがご存じの豊臣秀吉。彼が、今私たちが使っている枡の容量を決めました。
「枡」は、時代や地域によって、容量が変化していました。平安時代中期には、豪族や荘園の勢力が大きくなり、政治の混乱に乗じて様々なサイズが登場しました。それではいかん!と後三条天皇が枡の容量を統一しましたが、鎌倉時代から室町時代にかけては、再び多様な枡が用いられるようになりました。
そこで、室町時代後期に、豊臣秀吉が1枡を10合と統一しました。京都で発令したので、この枡は「京枡」と呼ばれました。江戸時代に「江戸枡」も登場しましたが、1669年に京枡以外の使用が禁止されて今に至っています。
現在の生活では、枡を使用する機会がほぼなくなりました。結婚式などのお祝い事の時に使用するくらいでしょうか。
ですが、枡の単位として「一合炊き」や「一升瓶」という言葉は今も私たちの生活の中に息づいています。ご飯を炊くとき、日本酒を飲むとき、こんな豆知識を披露してはいかがでしょうか?
ゆめ